ニッケイ新聞 2010年8月4日付け
次期大統領、連邦議員、州知事などを決める10月の統一選挙に向けて、2日午後、PSDB(民主社会党)公認の立候補者らがリベルダーデを訪問し、日系コミュニティの支持を訴えた。
大統領選候補のジョゼ・セーラ氏、サンパウロ州知事選候補のジェラルド・アルキミン氏はそれぞれPSDBより出馬。リベルダーデ文化援護協会の池崎博文会長ほか、木多喜八郎文協会長ら日系団体関係者も多数駆けつけた。
上院議員選候補のオレステス・クエルシア氏(PMDB=ブラジル民主運動党)、アロイジオ・ヌネス氏(同)、連邦下議再選を狙う現職のウィリアン・ウー候補(PPS=社会大衆党)、飯星ワルテル候補(DEM=民主党)、州議員選候補の小林ビットル氏(PSDB)も同行した。
候補者らはリベルダーデ広場からガルボン・ブエノ街を歩き、東洋人街の飲食店、商店などを回りながら有権者へのアピールを欠かさなかった。
午後3時半頃、候補者らは東洋会館内に迎えられ、壇上で升酒を片手に乾杯。その後、リベルダーデ文化援護協会から縁起を担ぐためのダルマがセーラ、アルキミン両氏に贈呈された。
あいさつに立ったセーラ氏は、学校時代のリベルダーデでの思い出などに触れながら、「日系コミュニティはブラジル経済を支える重要な役割を持っている。ぜひ当選して、もっと活性化させたい」と述べ、さらに「私の目的はブラジルの前進。そしてそれを実行するのみ」などと語った。
写真=東洋会館で演説するセーラ候補(中央)、ほか左からウー候補、池崎会長、アルキミン候補、飯星候補ら