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ブラジル杯はサントスに=初優勝で今年2大会制覇=リベルタドーレスへ出場決定

ニッケイ新聞 2010年8月6日付け

 サントスが1968年以来の快挙――。4日に終了したブラジル杯2010年でサントスが同大会で初めての優勝を飾り、5月に行われたサンパウロ州選手権での優勝に続き、今年2本目の優勝カップを手にした。今大会の優勝を勝ち取ったサントスは、2011年リベルタドーレス杯への最初の出場切符を掴んだことになる。5日付伯字紙が報じた。
 ヴィットーリアとの決勝戦第1試合を2対0で先制していたサントスは4日にサルバドールで行われた第2試合で1対2と敗北したが、得失点差で優勝を掴んだ。第2試合で鍵となった1点は、前半44分、ネイマールのパスを受けた守備のエドゥ・ドラセーナがヘディングで決めた。
 今大会7勝4敗のサントスは、対ナヴィライエンセ戦で10対0、対グアラニ戦では8対1の圧勝。全試合で計39ゴールを決め、1試合に平均3・5ゴールという驚異的な同大会新記録を生み出した。それに続くのは89年のグレミオの2・7ゴール、03年のクルゼイロの2・5ゴール。
 同年に2大会で優勝という成績は、ペレ在籍中の1968年に、サンパウロ州選手権と当時の全伯大会ロベルト・ゴメス・ペドレーザの2大会で優勝して以来と、伯字紙は書き立てている。
 英国マンチェスター・シティから遠征し、キャプテンとしてチームの栄光に貢献したロビーニョは、「1度に2大会を制覇するのは容易なことじゃない。チーム皆の力」と喜びを噛み締め、「本当はこのチームでもプレーしたい」とコメントしている。
 サントスは、10日に予定されるアメリカとの親善試合に向けブラジル代表監督マノ・メネーゼス氏から招集がかかっているロビーニョ、アンドレ、ネイマール、ガンソの有望若手選手らを抱えた最強チームだったとも言えるようだ。
 しかし、アンドレはロシアのクラブ、ジナモへ移籍予定。ネイマールには英国チェルシーが4千6百万レアルを提示し、ガンソにはイタリアのACミラン、スペインのレアル・マドリードから声が掛かっているほか、ウェスリーはポルトガルのベンフィカへの移籍がほぼ確定している状態。
 ドリヴァル・ジュニオール監督は「歴史に残るチームが結成された、選手にはこのままチームに残ってほしい。どうにか引きとどめたい」と、同クラブ会長と交渉しているようだ。