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冷凍鶏肉で水分超過=3商品が販売差し止め
ニッケイ新聞 2010年8月6日付け
冷凍商品に加工されて出荷される鶏肉に規定以上の水分が含まれていることが発覚し、農務省はブラジル・フーズなどが販売するその3商品について販売の差し止めを発表した。5日付フォーリャ紙が報じた。
3商品はサンタ・カタリーナ州にあるブラジル・フーズ、パラナ州の農業組合Copacol、サンパウロ州のリゴール・アリメントスの3工場で生産されていたもの。
生の鶏肉を冷凍保存する場合に許されている水分含有量は6%まで。農務省が1年間に全伯で流通する冷凍保存の鶏肉200商品を検査したところ、8商品にその超過がみられた。そのうちの5商品に関しては今だ監視段階で、メーカー名は公表されていない。
農務省の食肉製品検査課のネルモン・コスタ氏は、今回の対応について「メーカーの不正を公表しているのではなく、品質基準を満たしていないという警告だ」とコメントしている。同省の検査で規定を満たした時点で販売は再開される見込み。2007年から34社が同省の監視を受けている。