ニッケイ新聞 2010年8月14日付け
サンパウロ市は、1億2400万レアルをかけて市内西部のバーラ・フンダにサンバチームを収容する特別施設を設置する構想を立て、11日にプロジェクトを担う建設業者の競売入札が開始された。12日付エスタード紙が報じた。
同構想は2005年にリオで落成されたサンバチームの収容施設「カーニバル工場」をモデルにしたもの。サンパウロ市では「夢の工場」と名付けられ、アニェンビーのサンバ会場から約2キロ離れた、バーラ・フンダ区のドウトール・アブラアン・リベイロ大通りとチエテ川間に設けられる予定だ。
7万7千平方メートルの敷地に用意される施設は14サンバチームの収容が可能で、各チームに5608平方メートルのスペースが与えられる。
新施設の設置により、アレゴリア(山車)を運ぶなど、移動での混乱が避けられる。今まで専用スペースを持たず、準備に公共の場を占領していたチームには、山車や衣装を制作できる場所になるほか、ショーハウスも提供され、観光客などを対象としたショーが1年中行えるようになる。
構想では、2012年のカーニバルで利用できることが目標。競売結果は、16日に発表される予定。