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総領事公邸=日本食の海外普及に貢献=東山グループに功労者表彰

ニッケイ新聞 2010年8月14日付け

 日本の農林水産省が実施する「日本食海外普及功労者表彰」をブラジルで初めて受賞した東山グループ(岩﨑透代表取締役社長)への賞状伝達式が12日午後、サンパウロ総領事公邸で行われた。島内憲駐伯大使はじめ、中山立夫・商工会議所会頭、木多喜八郎文協会長、バンデイランテスTVのジョアン・サージ社長なども祝福に訪れた。
 同賞は、日本産の農林水産物・食品の輸出拡大に向けて、日本食、日本食材等を海外で紹介し、普及に多大に貢献してきた企業や人物に対して授与されるもの。今回で5回目になる。
 東山グループは醤油、味噌、みりん、日本酒の製造、販売を通じ、日本文化を重んじながら多くのブラジル人に日本食を広めたこと、そして醤油をベースに作られた日本風シュラスコをはじめ、日本風にアレンジされたブラジル食の普及に貢献したことなどが評価された。
 午後4時半から伝達式がはじまり、来賓の紹介、功績の読み上げ、賞状伝達の後、大部総領事は「大変おめでとうございます。この功績は彼の温厚で誠実な人柄の賜物だと思います。この粘り強い努力は尊敬に値し、今後の活躍を願うばかりです」と祝辞を述べた。
 受賞者挨拶で岩﨑氏は流暢なポルトガル語で、受賞の喜びとともに、1927年の東山農場創設から始まった東山グループの誕生秘話や歴史、今後の抱負を述べた。
 岩﨑氏は、「この受賞を大変光栄に思うと同時に、東山に関わる全ての企業や人たちによって得られた賞だと心から感じております」と微笑み、さらに今後の活動目標として、ブラジル人の食のあり方について改善できるようさらなる研究や社会活動に力を入れたいと抱負を語った。
 同日夜には国際交流金サンパウロ日本文化センターで、岩﨑社長、バロール・エコノミコ紙のマルリ・オルモス記者による記念講演会も開催された。