ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

ニッケイ新聞 2010年8月14日付け

 数千人に歌唱指導を行ってきたという島田正市さん。コロニア歌謡界の将来を聞くと「歌い手がいなくなることはない」と太鼓判を押しながらも「歌唱力は上がったが、先輩に敬意を払わないなど、意識の低い人も多い」と手厳しい。9月の公演に出場する歌手は「練習しなきゃいけない歌手は使わない」という厳しい島田さん推薦の面々。大いに期待したいところ。
     ◎
 奈良県人会創立50周年式典の祝賀会では訪伯団団員の田中惟充県会議員が舞台上で詩吟「松竹梅」を披露した。10年前の創立40周年記念式典で会員達の詩吟を聞いて、「日本からお祝いに来たのに、自分たちが何も日本のことを出来なかったことが恥しかった」と強く思い、帰国後、仕事の合間を縫って習い始めたという。10年越し、念願の会員たちを前にしての初披露は「緊張してしまいました。詩吟は難しい」と苦笑い。舞台を下りる田中議員に会場から大きな拍手が送られていた。
     ◎
 今年平城遷都1300年を迎える奈良県では、1年を通じて様々な催しを行っている。県人会の記念式典で窪田修副知事は「節目の年にぜひ奈良を訪れて欲しい」と呼びかけていた。同県人会役員、会員20人ほどは10月8日、復元された大極殿前庭で催される記念祝典に参加するという。遷都1300年のメインイベントとなる同祝典には皇室や国内外の賓客など約2000人が出席する見込みだ。