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ロゼアナ知事にも疑惑?=サントス銀行通し資金洗浄

ニッケイ新聞 2010年8月17日付け

 サントス銀行が2004年、現マラニョン州知事ロゼアナ・サルネイ氏とその夫のジョージ・ムラジ氏に、450万レアルの不正貸付を行っていたと15、16日付エスタード紙が報じた。
 問題の不正貸付は、2004年7月29日に承認された450万レアルで、貸付先は、ロゼアナ氏が77・9%、夫のムラジ氏が22・1%を出資するベラ・スウ・アドミニストラソン・エ・パルチシパソン。
 サンルイスとリオのショッピング向け投資との名目で承認された金だが、承認者はサルネイ一家とは30年来の交友関係にあったエデマル・シジ・フェレイラ元頭取。貸付条件であった保証金150万ドルは、8月3日になって、スイスの銀行から頭取宛に振り込まれたという。
 サントス銀行は国外業務を本来の業務としておらず、この金の動きはロゼアナ夫妻が国外で持っていたドル換金のための一種の資金洗浄であったと考えられる。
 貸付を受けた450万レアルはサントス銀行の破産宣告直前の11月12日に返済した事になっているが、この金は後ほど、フェレイラ氏から夫妻の手に返された様だ。
 サントス銀行は、ロゼアナ知事の父親のジョゼ・サルネイ上議が2004年、破産前日に220万レアルを引き出したとして捜査線上に上がったこともある。
 知事は告発は選挙妨害のためと批判している。

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