ニッケイ新聞 2010年8月18日付け
【共同】日本サッカー協会は17日、「日本サッカー殿堂」入りの6氏を発表した。投票選考では、日本リーグ(JSL)初の日系ブラジル人選手としてヤンマーで活躍し、2003年に56歳で死去した故吉村大志郎氏、JSLの三菱重工で260試合連続出場の記録を持つ落合弘氏(64)が選ばれた。
ネルソン吉村の名前で知られた故吉村氏は現役時代、高い技術を持つMFとして活躍し、FW釜本邦茂と絶妙のコンビを組んだ。1970年の日本国籍取得後は日本代表として101試合に出場した。落合氏は69年度のJSL1部で初優勝に貢献し、得点王に輝いた。
普及に功績のあった人物を対象とする特別選考では、国際審判員として活躍した浅見俊雄氏(76)、東京、メキシコ両五輪で日本の守備を支えた鈴木良三氏(70)、サッカー界においてスポーツ医学分野の発展に貢献した大畠襄氏(79)、サッカージャーナリストとして60年にわたり取材を続けている賀川浩氏(85)の4氏を選出した。