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移住の動きが元に戻り=北東部から南東部へ流動

ニッケイ新聞 2010年8月19日付け

 活性経済研究院(IPEA)調査によれば、1995、2001、05年の統計では南東部から北東部への移住が伸びた一方、北東部から南東部への動きは減少していたが、08年は北東部から南東部への流れが再び大きくなった。18日付伯字紙が報じた。
 05年の北東部から南東部への移動は移住者全体の10・8%、逆は13・6%で北東部への人口流入増だったが、08年は、北東部から南東部が13・9%の46万2千人、逆は11・6%の38万7千人と従来の南東部流入型に戻った。
 08年度の移住者は、330万人で人口の1・9%。そのうち、北東部と南東部を行き来している人が全体の60%を占めている。全体の45・6%が18~29歳で、41%が週45時間以上の労働に従事し、その平均収入は1204レアルとなっている。
 調査結果からは、必ずしも生活水準の低い地域から高い地域への移住が多いわけではないことが明らかとなっている。北部出身者は、南東部よりも、より近い北東部への移住が多いという。
 地域別にみれば、北東部、南東部では高学歴者ほど同地域内での移動が目立ち、地域外への移住になるほど低学歴者になるという興味深い分析もでている。南部、中央西部ではその逆の現象が起こっているようだ。

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