ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | インテルが南米王者=リベルタドーレスで2冠=次に狙うはクラブワールド杯

インテルが南米王者=リベルタドーレスで2冠=次に狙うはクラブワールド杯

ニッケイ新聞 2010年8月20日付け

 リオ・グランデ・ド・スル州のSCインテルナシオナルが、18日のサンタンデール・リベルタドーレス杯決勝第2戦を3対2、2戦合計では5対3でメキシコのシーヴァスを下し、2006年以来2度目の栄冠を手にした。12月にアラブ首長国連邦の首都アブダビで開催されるクラブワールド杯にも南米代表として出場する。19日付伯字紙が報道した。
 1960年より開始されたリベルタドーレス杯では、南米各国の国内大会優勝チームが出揃う。メキシコは特別出場。これまでの優勝回数は亜国22、ブラジル14、ウルグアイ8、パラグアイ3、コロンビア2、チリ、エクアドルがそれぞれ1回となる。チーム別では、亜国インディペンデンテの7回が最高、国内はサンパウロFCが3回と一番多い。
 今大会制覇で、インテルナシオナルは地元のライバルチーム・グレミオの同杯2勝に並び、同州2チームで計4回の優勝を飾ったことが注目される。名門チームが多く集まるサンパウロ州のチームの優勝は3回、リオのチームは2回となっている。
 メキシコで開催された第1試合で2対1とリード、同州ポルト・アレグレで行われた第2試合でも3対2の圧倒的勝利。第2試合は前半42分でシーヴァスのファビアンに先制点を許したが、後半は06年の同杯決勝で得点したラファエル・ソビスが投入され、16分にゴール。続いて、若手のレアンドロ・ダミオン(21)、ギウリアーノ(20)が得点し、勝利を確実なものにした。
 今回優勝のメンバーには、06年の優勝にも貢献したソビス、ボリヴァル、インジオ、ファビアーノ・エレル、チンガの5人の選手が含まれている。ソビスは、同年決勝の対サンパウロFC戦で2点を挙げている。優勝カップを最初に手にしたキャプテンのボリヴァルは、「2度目の優勝は格別。新たな最強チームの誕生だ」と喜びの声を洩らしている。
 今回の栄光は、セルソ・ロス監督の経歴でも最高の成績に。「優勝を飾るのに長い時間を待ちすぎた」と話し、「名門チームの監督を務めるのはインテルナシオナルが初めて。このチームは私に最高の栄誉をもたらしてくれた」と選手らを称えた。