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イタウー、ウニバンコ合併=08年発表後ようやく承認受け

ニッケイ新聞 2010年8月20日付け

 2008年11月に公式に発表されていたイタウー、ウニバンコ銀行の合併取引に関して、ようやく各機関から許可が降りたようだ。19日付エスタード紙が報じた。
 合併案は経済動向フォロー局(SEAE)、経済法務局(SDE)、中央銀行の承認を受けた後、経済防衛行政審議会(CADE)に提出されており、8カ月の調査期間を経た18日ようやく満場一致で承認された。
 承認が遅れたのは、大手2銀行の合併により市場の競争力低下が懸念されたため。CADEの報告ではクレジットカード、一般家庭向けローン貸付、外国通貨貸付業務などで20%以上の業務独占の可能性が示されていたが、現在の市場競争は維持されるとの判断が下された。サービスは全てイタウー商標に統一される予定。
 国内での合併、吸収は今年上半期だけで56件発表されており、前年同期比で43%増加した。取引総額は848億レアルに及び、そのうちブラジル企業が外国企業を取得するケースが全体の46・6%を占めている。
 上半期に完了した合併、吸収は31件で372億。18件はブラジル企業の外国企業取得で、ほとんどがヨーロッパ企業の買収となっている。

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