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サンパウロ州公立校教科書に異変=2割以上が市販品を利用
ニッケイ新聞 2010年8月24日付け
サンパウロ州内143市の公立校では、教育省支給の教科書に替え、アポスチーラと呼ばれる市販教材を利用し始めたと23日付エスタード紙が報じた。
公立校と私立校の成績に差がある事は以前から指摘されており、サンパウロ州には、私立校が作成した教材を使っているため、全国の学力テストでも好成績を上げている公立学校があるという記事は09年にも出ており、今年はサンパウロ州内の22%に当たる143市が同種の市販教材を利用するに至ったもの。教育省の全国教材図書計画(PNLD)に沿った教材は無償だが、市販教材は一人当たり125~170レアルの負担となる。
PNLDは全国の公立校の96%が利用しているが、サンパウロ州はPNLD利用が80%を割る唯一の州。PNLD担当者は市販教材にはミスが多く内容にも不安が残るというが、ブラデスコ基金の協力で250万レアル分の市販教材を購入して使い始めたというジュンジアイ市は、新教材導入により小学課程のテストでの教育指数が5・3から5・8に向上したとその効果を認めている。