ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
電商取引は拡大したが=輸送網整備追いつかず
ニッケイ新聞 2010年8月25日付け
商業界ではクリスマス(ナタール)商戦の行方が気になり始める頃だが、ブラジルの輸送網やそのシステムは未整備で、電商取引拡大の芽を摘む可能性さえあると21日付エスタード紙が報じた。
バーチャル化が進み、インターネットによる商取引が日々拡大する中、消費者の信頼を得るためにシステム構築に務め、電商取引部門の躍進を目指す店が懸念するのが国内輸送網の整備だ。
特に、今後注文が殺到するクリスマスの動きが気になるところで、指定した期日に指定した数量の品が間違いなく届くかという問題は、顧客、商店共通の頭痛の種だ。
空港や港湾施設、道路や鉄道網整備の遅れに加え、強盗被害発生も想定されるだけに、電商取引が年商5億、12月の商品確保と配送保証のため17の輸送業者と契約済みのマガジン・ルイーザでは、商品供給業者や輸送業者と連絡を密にし、業務改善にも協力。
専門的な訓練もされていない小規模業者が多い輸送業界が経済成長の実態や電商取引拡大に対応できるか否かが、過去最高と予想されているクリスマス商戦の成果を左右する事にもなりそうだ。