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東西南北

ニッケイ新聞 2010年8月25日付け

 ブラジル企業エンブラエル社製造の航空機E―190型機が24日夜、中国黒龍江省の飛行場で事故を起こし、乗客ら43人が死亡した。着陸の際、滑走路を飛び出した後、炎上したというもので、乗客91人、乗員5人の内、53人は負傷したものの救出されたという。事故の原因は解明され次第発表される予定。
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 サンパウロ州選挙裁判所が23日、進歩党(PP)のパウロ・マルフ氏の下院議員選出馬資格取り消しを決めた。サンパウロ市長時代の不正取引で有罪判決を受けたマルフ氏はフィッシャ・リンパ法適用対象者に当たると判断されたもので、マルフ氏側は即座に控訴。高等選挙裁判所の判決が出るまでは選挙活動を行う事が出来るため、マルフ氏は当然の如く活動を継続する。一方、リオ州のアントニー・ガロチーニョ元知事やアウヴァロ・リンス元州議らには24日、汚職や資産洗浄などの罪で有罪判決が下った。2年半の実刑判決を受けたガロチーニョ氏も統一選に立候補していたが…。
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 大盛況だったサンパウロ市の国際図書ビエンナーレで注目された項目の一つに電子本があるが、インターネットで記事を読むより新聞や本で情報を得る事を好む人がいる様に、画面に写し出された文ではなく、本そのものを手にとって読みたいと思う人もいる様だ。本愛好家を想定し、紙開発や増産に取り組んでいる製紙会社や、インターネット普及以前の販売実績回復に努める出版社の努力により、09年の本生産量は08年の3億4千万冊を上回る3億8600万冊、初版本発行数も1億3千万冊から1億5400万冊に増えており、書籍単価低下に反し、業界の収入は増加。紙の新聞購読者増加の報道もあったが、弊社もそれにあやかりたいもの。