ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

ブラジル人9人スペインで逮捕=青年ら脅し売春や密売斡旋=メディアの宣伝も助長か

ニッケイ新聞 2010年9月3日付け

 8月31日、スペイン警察は伯政府の協力を得今年2月に開始した捜査で、売春の斡旋と麻薬密売を行うブラジル人らの犯罪グループを摘発。ブラジル人9人、スペイン人4人、ベネズエラ人1人が逮捕された同グループの指揮下で、男性64人、女性16人とトラベスチ(女装した男性)、計約80人が売春、密売行為に関係していた。1日付伯字紙が報じた。
 売春を強制され働かされていた男性のほとんどは、北東部マラニョン州から連れて行かれた22~29歳の青年。バレエダンサーやモデルになれると騙され、偽のクレジットカードで購入された航空券でヨーロッパに入国し、組織が拠点を置くスペインのバレアーレス島パルマ・デ・マロルカからスペイン国内の各地へと送られていた。
 20~65歳の男性顧客を大半とする性行為での報酬は60ユーロ(約130レアル)、その収入の半分が犯罪グループの手にわたっていた。脅迫を受ける青年たちは2~3人用の部屋に最大6人で住まわされ、月に約200ユーロの家賃を支払うほか、スペインまでの渡航費4千ユーロの返済を要求されていた。
 売春行為を強制される青年たちにはコカインなどの麻薬やヴァイアグラといった医薬品が支給され、また、顧客にも麻薬を密売するよう教え込まれていた。青年によっては、麻薬密売への加担や不法入国が問われる者もいるが、調査への協力によってスペイン国内での滞在が許可されるという。
 売春の斡旋は禁止されているものの、ブラジル同様に売春行為自体は違法とみなされていないスペインでは、新聞の広告欄やインターネット上で青年たちの顔写真まで掲載した宣伝が行われていた。こういった状況が犯罪行為の拡大につながったとして、スペイン政府ではメディアの宣伝に制限を設ける動きも出ているようだ。
 スペインはブラジル人による売春行為が広まる市場となっており、2008年にマロルカで行われた調査では、売春行為に携わる2500人のうち5人に4人がブラジル人であったことも報告されている。
 一方、フランスのパリでは8月26日、バルセロナ~パリ間の高速鉄道の中で21歳のフランス人女性を強姦またはそれを見過ごしたとして、23~34歳のブラジル人男性4人が逮捕された。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button