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東西南北

ニッケイ新聞 2010年9月3日付け

 コリンチアンスのクラブ創立100周年記念日である1日は、あちこちで白と黒のユニフォーム姿が見受けられた。同日夜は、クラブ発祥の地であるサンパウロ市ボン・レチーロから現在のクラブ本部のあるサンジョルジまで歩く人達に、車でのメンバーも合流。約1万5千人が食事を共にし、全員で輪を作ってと、アニャンガバウーでの雰囲気とはまた違う祝いの時を過ごしたようだ。8月31日にサンジョルジを訪れたルーラ大統領は、同日生まれた孫のペドロ君もコリンチアンスファンとなってくれる事を望むと口にしたが、1日夜はマルジナル・チエテを通る車を取り囲んで交通妨害といった報道もあり、悪戯は真似しないでと心中思ったコラム子…。
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 少雨に悩むサンパウロ州内陸部で給水制限が始まった。リベイロン・プレット地方のヌポランガ、アウチノポリス、ヴィラドウロ各市で、いずれも人口2万人にも満たない町だ。周辺都市では水不足といいつつ平常通り給水しているが、前記3市では、半月~1週間前から時間を決めて給水制限中。パルド川のリベイロン~セラーナ間には1・5メートルある筈の水深が50センチになった所があり、漁獲量も半減といった情報も流れている。
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 地理統計院が1日、ブラジルの家屋の43%は居住に適していないとの2008年調査の報告書を発表した。5750万軒といわれる全家屋中、2470万軒は上下水道の設備や立地条件などで問題があるというものだが、1992年の居住に適さない家屋は63・2%との報告から見れば、かなりの改善。居住環境は文化や経済などの反映ともいえるものだが、上下水道不備のため下痢などを起こして死亡する子供の数がどの位減ったかも気になるところだ。