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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年9月3日付け

 今年に急増する吸収・合併の株式変動で、電光掲示板の数字も目まぐるしく変化しているサンパウロ証券取引所だが、創業開始当時にはその動きもチョークを使って記録していたようだ。
 現在、取引所では創業120周年を記念し、エスタード紙共催のパネル展を開催中。(10月27日まで)歴史を刻む写真や解説記事が並び、世界経済の流れや、ラ米最大となった証券市場の変化を振り返っている。
 この証券取引は1890年に商人だったエミーリオ・ランジェル・ペスターナが始めたもので、興味深いのは、同氏はその15年前に刊行されたエスタード紙の前身プロヴィンシア紙を作ったフランシスコの兄弟であったということ。
 こういった訳から取引所の動きも随時同紙で伝えられてきたのか。株式の購入を考える前に、まず歴史に目を向けてみるのも良さそうだ。(裕)