ニッケイ新聞 2010年9月7日付け
サンパウロ市西部にあるヴィラ・ロボス公園(Avenida Professor Fonseca Rodrigues, 2001)では、今月末に完成する蘭園ほか、最寄り駅ヴィラ・ロボス駅からアクセスが便利な歩道橋や食事スペースなどの配備が進められている。4日付フォーリャ紙が取り上げた。
170万レアルを掛けて開設される蘭園では、水を張った池などのデコレーションが設計されている。同園では、蘭の手入れ方法を伝えるワークショップの開催も予定しているようだ。
同時に300万レアルの総工費でCPTM(サンパウロ都電公社)のヴィラ・ロボス駅と公園をつなぐ歩道橋の設置が進められているほか、公園入口には園内で利用するためのローラースケート靴や自転車貸し出し用のコーナー、食べ物を販売するブースが用意される。
さらに、環境教育資料センター(Cerea)計画も今年中の完成を目指して進行しており、図書や雑誌、DVDなどが並び、一般の利用が可能になる。講演会や学会が行える講堂も用意される予定で、その費用は580万レアルと見積もられている。
サンパウロ市南部のヴィラ・マリアーナ区では原生種の植木が進められている一方、東部のモッカ区では、60年間公園として利用されてきた4600メートル四方の土地が建設業者によって買収されたことで、近隣の住民たちから不満の声が挙がっているようだ。