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急速な自動車普及反映し=小さな町でも広がる渋滞

ニッケイ新聞 2010年9月7日付け

 国外に本社がある多国籍企業も含め、自動車生産や販売が経済を牽引するブラジルでは、自動車の普及が急速に進み、小さな町でも渋滞が見られるようになっていると5日付エスタード紙が報じた。
 01年~10年の登録車数増加で目立つのは、ゴイアス州ノヴァ・ガマの903%増やリオ州メスキッタ825%増、セアラ州ノッサ・セニョーラ・デ・ロウルデス695%増など。普及拡大は全国的な傾向だ。
 普及率が最も高いのは登録台数1279万9155台を誇るサンパウロ州で、1千人あたり563台登録のサンカエタノ・ド・スウや439台のカンピーナス、436台のサントアンドレなど、普及率上位10市中6市はサンパウロ州にある。454万5581台登録のサンパウロ市は1千人あたり412台で全国9位。サンパウロ州以外では468台で2位のクリチバがパラナ州、428台で6位のフロリアノポリスや8位のヴァリーニョス、10位のブルスケはサンタカタリーナ州にある。全国では01年比66%増の3535万807台が登録されている。
 この数は自動車生産国ドイツより多く、世界4位。05年の10位から大躍進だが、その分、アニャングエラ道走行量は8年で73%増など、市内や高速道での渋滞拡大も生んでいる。大気汚染や温暖化ガス削減のためにも、車への依存率をどうやって下げるかが今後の課題といえそうだ。