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輸入の伸びは輸出の5倍=工業用原材料の増加顕著

ニッケイ新聞 2010年9月7日付け

 第2四半期の輸入は前年同期の38・8%増に達し、7・3%増だった輸出の5倍以上拡大したと4日付エスタード紙が報じた。
 輸出の伸びがコモディティ価格の上昇に伴うものであるのに対し、輸入の伸びは、65%増の工業用原材料を中心に、金額と量の両面で拡大。
 国際的な金融危機の影響も残っていた09年第2四半期との比較だけではなく、今年第1四半期との比較でも4・4%増となった輸入の拡大は、国内生産分では埋めきれない国内需要を補うための手段に他ならない。
 同紙によれば、上半期の国内総生産(GDP)は8・9%の成長。工業界は在庫適正化を行い、第3四半期には成長を加速と報じられたのと関連するように、工業用原材料輸入が増えている訳だが、為替が1ドル1・70レアル程度で安定している事も、輸入拡大やインフレ抑制、政策金利の14%への引上げ見送りにも大きく影響した。
 6日付エスタード紙によれば、輸入業者は1~7月に08年実績の4214社にほぼ匹敵、09年実績の889社の4倍強にあたる3883社増えており、年末までに輸出業者の倍の4万社に達する見込みだという。

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