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ニッケイ新聞 2010年9月7日付け

 第2次大戦時、イタリア戦線で戦った連合国軍は〃バベルの塔〃と呼ばれるぐらいに雑多な民族が混ざっていた。米軍の442部隊は有名な日系米人だけだし、92部隊は黒人のみ、それに加え、イタリアの反ファシスト勢兵力、欧州反枢軸国軍(ポーランド、チェコ、ギリシア)、英国植民地軍(カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、南ア、インド、ケニア、ユダヤ人)、フランス植民地軍(モロッコ、アルジェリア、セネガル)に加えて、ブラジル遠征軍(FEB)がいた。よくそれで意思疎通ができたものだと感心。まさに世界大戦の名にふさわしい?
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 先月リベルダーデに移転した日系ルーテル・サンパウロ教会。同教会では日曜日の礼拝のほか、日本語でのパソコン相談・教室や日本語教室なども行なっている。さらに今後は、絵画教室や料理教室などを計画、会場の貸し出しも考えているとか。詳細は同教会まで。
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 イビラプエラ公園の日本館の運営に関わっている伊藤誠施さんによれば、この7月、桜が満開になったのと同時にイチョウとモミジが紅葉していたという。それを文協の大井セリアさんが激写、「春と秋が一緒に来たみたい。日本では絶対に見られない光景でしょ」と興奮さめやらない様子。「盆と正月が一緒にきた」ぐらいメデタイという表現はよく聞くが、「春と秋が一緒にきた」とは当地らしい表現か。花見と紅葉狩りをいっぺんにできる日本館、ぜひ来年7月はお弁当を持ってどうぞ。