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リオ=偽医師が帝王切開=乳児4人と妊婦が死亡

ニッケイ新聞 2010年9月10日付け

 リオのバイシャーダ・フルミネンセ地域のベルフォルド・ロッショ区にある病院で、乳児4人と妊婦1人の死亡が報告されており、リオ市警は医師免許を偽装して働いていたとされる医師らの捜査を行っている。8日付伯メディアが報じた。
 5日、リオ市警はイグアス大学(UNIG)の医学生9年生で医師免許を持たずに産婦人科で診察、手術を行っていたシルヴィノ・ギマラエスを逮捕。8日、コロンビア出身の医師を含め、同病院内で働いていた医師6人と病院経営者を捜査対象にあげた。
 コロンビア人の医師には、ブラジル内で認められる医師免許を所有していなかった、またはシルヴィノ容疑者と同様に医学生であった疑惑があがっている。
 ギマラエス容疑者により帝王切開を受けたルシマール・ヴァーリョさん(27)は、5月9日の母の日、生まれてくるはずだったレベッカちゃんとともに死亡。同病院では、そのほかにも、少なくとも3人の乳児が偽の医師の対応により死亡したとされる。同事件は、殺人容疑で捜査が進められている。