ニッケイ新聞 2010年9月10日付け
09年8月の発刊以来、内容、翻訳等の誤りが多数指摘されていた農業の山本喜誉司賞記念誌。文協の山本賞委員会ではようやく正誤表の製作を終え、配布した人達への送付を始めたようだ。誤植のほか、氏名、地名、年号の訂正など、日語54、ポ語80カ所。同委員会によれば、受け付け終了後も指摘が続き、完成が遅れたとか。同表は、把握している配布先に送付するほか、文協のホームページ(www.bunkyo.bunkyonet.org.br/)にも今週中に掲載予定。メール(bunkyosp@bunkyo.org.br)でも受け付ける。印刷したものは、文協事務局(担当=長谷)まで取りにいってほしいと同委員会では呼びかけている。まだ訂正箇所が出てくるかもしれない(?)が、委員会の誠意ある対応を望みたい。
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ラーモス桜祭りには小原彰元陸軍少将夫妻、同州ブラジル銀行の横山カズフミ代表夫妻らも訪れた。小原氏は茶室の建設に協力しており、同地との関わりも深い。横山氏は36歳の若さで同職に新任。初の来場で、日本文化を大事にし、紹介する同祭に関心を示していたという。山本会長との間で、同地が進める観光農村プロジェクトに対しての支援の可能性も話しあったそうだ。山本会長は、「今後とも良い関係をつなげていきたい」と意気込んでいた。
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サンパウロ市近郊在住者には、サンタクルス病院で主に使える保険会社プラザッキに入っている人も多い。プラザッキは同病院とは兄弟のような存在で、同病院でなんでも検査できて便利だと思って入会している。ところがなんの事前告知もなく、よく使うX線や血液検査が同病院でできなくなるなど不便な状況になってきている。プラザッキに入っているのに、わざわざ他の病院やラボに行かされるわけだ。同病院にない検査機器なら仕方がないが、最も基本的なX線や血液検査・・・。「毎月高い保険料を払わされているのだから、せめて説明ぐらいしてほしい」との苦情が読者から寄せられている。