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島内大使送別会=約150人が別れ惜しむ=「充実した4年だった」

ニッケイ新聞 2010年9月11日付け

 島内憲・日本国特命全権大使の送別会が、30日系団体の共催で9日夜、文協ビル貴賓室で開かれた。
 主催団体関係者ら約150人が任期3年11カ月にわたる島内大使の活躍を称え、別れを惜しんだ。
 日伯両国歌斉唱後、共催団体を代表してあいさつに立った木多喜八郎文協会長は、「幾度もブラジリアから足を運んでもらい、ご指導頂いた。百周年の成功は一重に島内大使のご尽力があってこそ」と感謝の言葉を述べた。
 島内大使は主要日系5団体による記念プレートの贈呈を受けた後、「大変充実した4年間だった。共に移民百周年を祝えたことが嬉しい。ブラジルが最初に採用した地上デジタル日本方式は南米をほぼ制覇した。リオ・サンパウロ間の新幹線は、皆さんの手で是非勝ち取って欲しい」と力を込め、「2014年のW杯には必ず戻ってくる。日伯関係には相互努力がまだ必要だが、見通しは明るい。やりがいのある仕事ができ幸せに思う」として締めくくり、出席者からは拍手が贈られた。
 森口イナシオ援協会長が音頭を取り乾杯。島内大使を囲んだ歓談の輪ができた。大使は出席者と写真に収まるなど、終始笑顔を見せていた。
 後任には、ポルトガル大使の三輪昭氏が決まっている。