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責任のしかかるネイマール=対セアラー戦で問題起こし=心理カウンセラーも必要に?

ニッケイ新聞 2010年9月15日付け

 12日セアラー州フォルタレーザで行なわれた対セアラー戦で、サントスは2対1で敗北。試合内容に納得のいかなかったネイマールは相手チームのジョアン・マルコス選手と口論になり、それは暴動に発展、軍警察が出動する大騒ぎとなった。英国チェルシーへの移籍を断り、国内で活動する道を選んだネイマールだが、18歳という若さで国民の期待を背負い大きなプレッシャーもあるようだ。13日付伯字紙が報じた。
 同日の事件直後、ツイッター(ソーシャルネットワーキングサービス)の自身のブログ上で「もう全てに疲れた―」と落胆を吐露していたことも、ファンたちの間に大きな反響を呼んだ。
 最近も、アントニオ・ロペス監督やアヴァイーの選手との間で問題を起こしたことが報道されており、ブラジル代表監督のマノ・メネーゼス氏も「もっと自身の行動に責任をもたなければ」とコメントしていた。
 ロビーニョやアンドレ、ウェスリーのヨーロッパクラブへの移籍に加え、ガンソが足のケガで活動を停止している今、チームを統率していく責任がネイマールに重くのしかかる。こういった状況を受けて、ネイマールのキャリアプランを立てるサントス側は、心理カウンセラーを雇うことを発表した。
 一方、ネイマールの父シルヴァ・サントス氏によれば、ツイッター上にネガティブなコメントを書き残した30分後には、すでにいつものネイマールに戻っていたという。シルヴァ氏は「ネイマールは社会で大きな注目を浴びているが、まだほんの18歳であることを理解して欲しい」とメディの取材に応え、「精神的に成長して大人にならなければ。家族皆で取り組んで行く課題でもある」と話しており、深刻な問題としては捉えていないようだ。
 また、大きな反響をかもすことから、シルヴァ氏はネイマールの同ブログへの書き込みを禁止し、担当者が公式な情報を更新していくと説明していたが、13日テレビ番組「ベン・アミーゴ!」に出演したネイマールは「ブログを使うことは、父にもう一度チャンスをくれるよう頼んだんだ」とコメント、心理カウンセリングに関しても、何も聞いていないと無邪気に話している。