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盛上るメキシコ独立200年=レストランで特別な催し=ドロレスの叫びが響く!

ニッケイ新聞 2010年9月16日付け

 16日は、メキシコが1810年にスペインからの独立を掲げて運動を始めた独立記念日。200周年を迎える今年、サンパウロ市ではメキシコ総領事館やレストランがイベントの開催や特別メニューを準備するなど、盛り上がりを見せている。15日付エスタード紙が取り上げた。
 スペインの植民地支配を受けていたなか、グアナフアト州ドロレスでミゲル・イダルゴ・イ・コスティーリャ司祭が市民に呼びかけて起こった農民反乱が独立運動の始まり。1821年2月14日にスペイン王室とコルドバ条約が結ばれるまで11年間続いた。
 16日早朝に、イダルゴ司祭がドロレスの教会の鐘を鳴らして会衆を集め、スペイン政府への抵抗を呼びかけた。スペイン人の追放を訴え、「メキシコ人よ、メキシコ万歳!」という叫びで締めくくったとされる同氏の有名な演説は、「ドロレスの叫び」と呼ばれ、語り継がれている。
 この特別な日に合わせて、歌手を呼んだ伝統音楽のショーやメキシコ独特のスパイシーな料理を用意するのは、ヴィラ・オリンピア区にあるレストランLa Mexicana。「この日は私たちの信仰や文化の自由を意味する大切な日」と説明するメキシコ人の経営者アントニエタ・ポザスさんは、15、16両日にイベントを準備し、来場を呼びかけた。
 ジャルジンス区のレストランObaでは、15日深夜、ドロレスの叫びが響き渡る。同店オーナーのウゴ・デルガドさんによれば、メキシコでは、どの家庭でも父親などがドロレスの叫びをあげ、その後に互いに抱擁を交わして祝うのが習慣。独立記念日のイベントを始めて7年目を迎える同店では、19日までフェスタを催している。
 シーザーパーク・ホテルにあるレストランGalaniでも、16日までメキシコから取り寄せた調味料、材料を使った本格メキシコ料理を提供。また、同ホテルサロンでは、15日晩にメキシコ総領事館が400人の関係者を招いて記念イベントを開催、メキシコ大使のアレハンドロ・デ・ラ・ペナ・ナヴァレテ氏がドロレスの叫びを上げたようだ。
 エスタード紙で紹介されたレストランの住所は、La Mexicana▼R. Ministro Jesuino Cardoso, 513、Oba▼R. Dr. Melo Alves, 205、Galani▼R. Olimpiadas, 205。