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援協役員会=5ヵ年の免税措置を報告=日本財団梅村氏が視察に

ニッケイ新聞 2010年9月17日付け

 サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)は8月26日、定例役員会をリベルダーデ区の福祉センター会議室で開催し、前月の会計報告、事務局報告、各委員会及び傘下団体による報告などが行なわれた。
 冒頭、森口会長からグアルーリョス市との提携事業による診療所開院の件、8月上旬にサンパウロ市から新たに今後5カ年、福祉団体として認定され免税の恩恵が受けられることなどを報告。「50年の援協の働きが認められたことを嬉しく思う」と述べ「他の自治体からも承認を受けるようにしたい」とした。
 イペランジャホームからはJICAシニアボランティアの石原るみ子さん(59、福岡県)が紹介された。社会福祉士として九州の大学で高齢者介護やその食について講師を務めており、8月初旬からの同地での活動を踏まえて、「人生の総仕上げには慣れ親しんだ食事が必要」と話し、同ホームの食事は入居者らに人気があることなどを紹介、「多くのことを学んでいきたい」と意気込んだ。
 カンポスさくらホームからは先月のさくらまつりの盛況ぶり、次期ホーム長が見込まれる鈴木アドリアーノさん(42、二世)が挨拶した。
 日伯友好病院は待合室の拡大、電気、移送用ベットの搬入資金を予算に組み込むことの承認を得た。
 福祉部からは福祉センター3階、デイサービスを行う予定の調理場が完成したが、準備は整っておらず、利用法その規模などは現在検討中とした。
 会議後には「日系ユースネットワーク」の広報、協力依頼のため日本財団プロジェクト担当の梅村岳大(たけひろ)さんがセンターを訪れ、森口会長らと懇談。センター内を回り、同財団による50万レアルの助成金で購入し、現在利用されている胃カメラ、眼底検査機、超音波診断装置などを視察し、記念プレートの除幕を行った。