ニッケイ新聞 2010年9月17日付け
広島大学がサンパウロ総合大学と16日午前に大学間協定を提携したのをうけ、サンパウロ市のブラジル広島文化センター(R. Tamandare, 800)で17日午後7時から、広島大学セミナーを開催する。今回のために、岡本哲治副学長、佐藤利行国際センター長、平野裕次主査が15日来伯している。
昨年4月に続いて2度目の岡本副学長は、「将来的には日系企業との産学連携、技術移転も視野にいれて活動を広めていきたい。そのためにはまず人材育成、日系五世、六世が日本にくるキッカケの一つになれば」と語った。
佐藤センター長も「大学間協定を結んでおしまいではなく、実効性のある関係にしたい」という。平野主査は「ニュースで聞く通り、実際にきて見ると活気がある。今後連携を深めるべき国だとの思いを強くした」とのべた。
17日のセミナーで岡本副学長は「旧ソ連カザフスタン共和国セミパラチンスク核実験場周辺地域での医療援助」という題で被爆者に関する話を、佐藤センター長は「孔子のことば」をテーマに論語に関する講演をする。入場は無料。ポ語への逐次通訳がある。一行は18日に帰国する。