平均寿命73・1歳に=少子高齢化は進む一方
ニッケイ新聞 2010年9月18日付け
地理統計院(IBGE)が17日、ブラジル人の平均寿命は10年間で3・1歳延びて73・1歳になったと発表した。
1999年と2009年の平均寿命を男女別に見た場合、男性は66・3歳が69・4歳に、女性は73・9歳が77歳に延びており、全体としても、70歳が73・1歳に延びたもの。
州別に見た場合、連邦直轄区とサンタカタリーナ州が75・8歳で最長となり、最短はアラゴアス州の67・6歳。地域別では、南伯の75・2歳が最長で、北東伯の70・4歳が最短だった。
平均寿命の延びに大きく関係するのは、乳児死亡率だが、1歳以下の乳児1千人当たりの死者数が46・4人と国内最多を記録したのはアラゴアス州で、最少は12・7人の南大河州。
全国平均では、1990年の47人が、99年には31・7人、09年には22・5人に減少しており、09年の地域別乳児死亡率は、北東伯の33・2人が最多、南伯の15・1人が最少。下水道の普及などが乳児死亡率改善に繋がっているが、ラ米平均の20・3人よりまだ多い。
60歳以上の人口は1480万人から2170万人に増え、人口全体の11%になった。70歳以上の人は640万人から970万人に増え、全体の5・1%を占めるに至った。
一方、女性一人当たりの出生率が、30年前のほぼ4人から1・94人にと大幅に低下している事もあり、19歳以下の人が人口全体に占める割合は40・1%から32・8%に減少。それでも国民の平均年齢は29歳で、24歳以下の青少年は、国民の42%に当たるほぼ8千万人。
独身家庭12%、夫婦だけの家庭17・1%などの数字を反映し、1家族の平均人数は3・4人から3・1人に減っているが、一人当たりの所得が127・50レアル以下の家庭の平均人数は4・2人とやや多い。