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ポア=蘭展示会に25万人来場日系農家の植物もずらり

ニッケイ新聞 2010年9月21日付け

 サンパウロ州ポア市は3~7日にかけて同市内の公園で「第38回蘭・観葉植物展示会」を開催し、5日間で約25万人(主催者発表)が会場に足を運んだ。
 今年からより広い会場に移り、同市最大の催しとなっている同イベントでは、連日夜にエルバ・ラマーリョやゼッカ・パゴジーニョ、Fiukといった人気歌手がショーを繰り広げ、多くの家族連れが訪れ賑わった。
 各地から日系花卉生産者も多数参加。展示会場には、色とりどりの蘭が水のカーテンを後ろにして飾られるなど、工夫を凝らした演出が来場者の目を楽しませていた。
 ビリチバ・ミリンから愛情注いで育てた胡蝶蘭を持参したのは、大力誠一さん(福岡、63)。蘭を作り始めたのは7年目だという大力さんは、「まだ僕は蘭作りの新米者」と話し、「ここに出展される花は年数を経ていてボリュームがあって見栄えがいい」と目を細めていた。
 岡部文武さん(68、二世)はサボテンや多肉植物を販売。サンパウロ州でサボテンを栽培している日系農家は約10家族と大変少ないと話す岡部さんは、親の代から引き継ぎ、親子で40年間続けてきた。「サボテンは春から夏にかけての今の時期に良く伸びる。今年の乾燥気候もサボテンには最適」と紹介した。