東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2010年9月22日付け

 21日朝、サンパウロ市の地下鉄東西線(3号線)が止まり、長時間にわたる運行停止で起きた混乱で、17両でガラスを壊すなどの暴行も起きた。当初はペドロⅡ駅付近で人身事故があったらしいとの情報が流れた混乱は、扉が閉まらない事に驚いた乗客が非常ボタンを押したため扉が開き、電気系統が停止。乗客が線路に降りて歩き出したのを見た後続の電車乗客も同様の行動に出て、混乱が更に拡大したという。線路上に乗客がいるためというアナウンスを自殺者が出たと解釈した職員もいた3号線の各駅は長蛇の列で、ホームには人が溢れていた。車内に閉じ込められ気分が悪くなった人も出た他、地下鉄利用を諦めた人々が殺到したバス停では、満員のバスが止まろうともせず走り去るのを恨めしそうに見送る人の多かった事…。
     ◎
 メキシコとアルゼンチンの新聞受難――。ルーラ大統領が国内の新聞や雑誌を非難したと思ったら、メキシコでは、麻薬カルテルに記者達を殺された新聞社が、どんな事を書いて欲しいというのかと絶望の叫びとも取れる記事を掲載。一方、アルゼンチンでは、政府の意向に沿わない新聞社2社の告発が起き、社主達は投獄も覚悟の姿勢を見せている。真実を伝えるために闘う記者にとり、権力や暴力に屈することは屈辱の一言。記者達が筆を折る事はないと信じたいが、命や存続の危機との状況は冷酷な事実。

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