ニッケイ新聞 2010年9月23日付け
1983年に締結されたサンパウロ大学(ロダス・グランヂノ・ジョアン学長)と横浜国立大学(鈴木邦雄学長)の大学間交流協定および学生交流協定が今年で満期を迎え、それを延長する再調印式が16日午後5時からUSP大学本部ビル内で行なわれた。
日本から来伯した横浜国大の鈴木学長や関係者、そして学生時代同大学へ留学経験をもつサンパウロ大学理工学部(USP-Poli)の立花敏市教授も同式典に出席した。
最初にアンドラーデ・アジネイ副学長よりサンパウロ大学の理念、歴史、各学部の特徴をスクリーン上で紹介し、その後調印式へと移った。
その他、両大学から記念品の贈呈もありUSPからメダルと書籍が、横浜国大から茶道茶碗が贈られ、ロダス学長はその美しさに深く感激していた。
これから横浜国大は理工学部(USP-Poli)との共同研究で、破壊の一途をたどるブラジル沿岸マングローブの再生について調査する。
それを専門とする鈴木学長は「現在までの共同開発研究は対アジア間が最も多かったが、これからは南米に目を向けて、共同研究に力を注ぎたい」と意欲を見せていた。