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大統領選支持率に変化=ジウマ氏リードの幅縮まる

ニッケイ新聞 2010年9月24日付け

 21~22日に実施のダッタフォーリャ大統領選支持率調査に微妙な変化が現れたと23日付伯字紙が報じた。
 444市、1万2294人に聞いた調査での支持率トップは労働者党(PT)のジウマ・ロウセフ氏の49%で、2位が民主社会党(PSDB)のジョゼ・セーラ氏の28%、3位が緑の党(PV)のマリーナ・シウヴァ氏の13%で、順位は同じだが、13~15日の調査で51%だったジウマ氏の支持率が下がり、前回27%のセーラ氏と11%のマリーナ氏の支持率が上昇。
 セーラ氏とマリーナ氏の支持率をあわせた%とジウマ氏の支持率の差で見た場合、前回は13%ポイントあった差が8%ポイントに縮まり、ジウマ氏の上昇機運に陰りが出てきた事になる。
 現時点で投票が行われた場合、有効票の54%を占めるジウマ氏が31%と14%の他候補を抑えて当選となる状況だが、投票日が近づいたこの時期に差が縮まったのは大きな変化だ。
 ジウマ氏とセーラ氏での決選投票の予想でも、57%対35%が55%対38%となり、差は22%ポイントから17%ポイントに縮小。
 セーラ氏の娘夫婦の個人情報漏洩が発覚した時には変化が見られなかった支持率が動いたのは、ジウマ氏の右腕といわれていたエレニセ・ゲーラ元官房長官絡みの汚職事件発覚が原因と見られており、今後の動きが注目される。
 エレニセ氏絡みの汚職事件では、郵政公社理事長指名の前に大統領府職員としてエレニセ氏が指名した理事長の娘が22日に解雇されるなど、縁故採用告発も絶えない。政府や公的機関に縁故採用がこれほどはびこっていたとはと担当者を驚かせている中、選挙戦は最後の直線コースに入っている。