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60年12月のぶらじる丸=50周年で初の同船者会=「これが最後のチャンス」

ニッケイ新聞 2010年9月30日付け

 1960年12月15日サントス港着の「ぶらじる丸」で移住した寺尾貞亮(ていすけ)さんが渡伯50周年を記念した同船者会を企画し、連絡を呼びかけている。同船会は初めての試み。
 現在サンパウロ州ピラール・ド・スルで養蜂産物輸出業を営む寺尾さんによれば、同船には800人以上が乗船。米ロサンゼルスに入港した際は、同地の日系二世のクリスチャンから多くの寄付を受け、船内で配られたこともあったそうだ。着伯後はサンパウロ州以南を始め各地に入植したが、その所在の殆どは把握できていないという。
 「高齢化も進み、これが最後のチャンス」と話す寺尾さん。「50年というのは大変な時間。一度も開かれたことのない同船者会で45日共に過ごした人たちと再会し、これまでの歩みを語り合いたい」と話す。
 日時はサントス入港の日を目安に考え、会場はサンパウロ市リベルダーデ区内を予定。「会で何をするのかも含め、みなの意見も聞きたい」と同船者からの連絡を呼びかけている。
 寺尾さんの連絡先は次の通り。電話=15・3278・1047、FAX=15・3278・1794、メール=tterao@hotmail.com