ニッケイ新聞 2010年10月2日付け
常盤貴子らがだるま塾に行ったのは、彼女が日本語教師役という理由以 外に、森脇さんのかつての教え子の妻が余貴美子のいとこだったせいもあるとか。俳優らは5月中旬までに帰国したらしいが、名だたる有名俳優をこれだけ連れてこられるとは、ブラジル映画界の景気がいい証拠。音楽担当も松本晃彦氏で、映画『踊る大捜査線2』で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞している。国内映画界で昨年までの最高予算額は映画『ルーラ』の1200万レアル、その記録が現在公開中の『ノッソ・ラール』の2千万レアルに塗り替えられたとはいえ、800万レアルは充分に大作といえる。これが世界的な話題作になれば、ある意味、日伯協力の新分野開拓か。
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日系社会ではあまり知られていないが、今年13回目と長い歴史のあるジッコカップ。ブラジル内では15歳以下の大会が少ないこともあり、リオ以外の地方からも参加希望チームが多いという。日本のチームは13回目にして決勝トーナメント進出を果たしたのは、市川トレセンが一度だけ。一部の名門チームに勝つのはなかなか難しい。
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強盗に押し入られたレストラン佐藤。30年ほど前にも一度強盗が侵入したことがあったという。創業以来同店を支える橋本ルーデさんは当時を振り返り、「営業時間に大きな銃を持った男が入ってきた。お客さんはみんな怯えていたけど、私がありったけの声で『男なら撃て!』って怒鳴ったの。そしたら驚いて逃げて行きました」と逞しい笑顔を見せた。被害は無かったという。創業50年。長年の繁盛の秘訣はその肝っ玉なのかもしれない。