ニッケイ新聞 2010年10月6日付け
サンパウロ市南部のイビラプエラ公園の湖で、1954年の開園以来初めての浄化作業が行われる。4千万トンにおよぶ泥が取り除かれる予定だ。2日付エスタード紙が報じた。
今回対象となっているのは、3カ所ある湖のうち、深さ0・4~1・2メートルの第1湖。公園の建設以来、湖の底には砂や泥が沈殿し水質を汚染していた。サンパウロ州水道局(Sabesp)によって入札が実施され、392万レアルをかけた吸引作業を行う業者も決定済みだ。
また、湖にはトライーラ、ナマズ、鯉といった魚やカモなどの野鳥が生息しているが、作業を進めるにあたり、そういった生物は生物学者の指導のもとで第2湖へと移される。Sabespの専門家は「影響を最小限に抑えて湖の再生を行いたい」と説明している。
また、第2、3湖をも含めた12万6千平方メートルの湖の浄化のための地形や生態系の調査は、今月中に開始される。