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東西南北

ニッケイ新聞 2010年10月6日付け

 4日付サイトに流れた訃報が二つ、目に止まった。一つは本紙掲載のセウ・ネネことアウベルト・アウヴェス・ダ・シウヴァ氏のもので、もう一つは、ミナス州元知事で上議に当選したアエシオ・ネーヴェス氏の父親で、同州議員や下院議員も務めたアエシオ・フェレイラ・ダ・クーニャ氏(83)が、息子が上議当選の3日に、肝機能障害で亡くなったというもの。〃巨星堕つ〃の思いもよぎった。またミナス州から上議に当選のイタマル・フランコ氏は80歳で最高齢上議。大統領選4位のプリニオ・デ・A・サンパイオ氏も80歳で、ブラジルの長寿化の一端が伺われる。最年少上議はイタマル氏の半分の40歳。
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 大統領選最後の直線コースで失速した労働者党(PT)のジウマ・ロウセフ氏が、選挙公約の中絶容認の記述を削除する事を検討中だ。党としての統一見解ではなく、キリスト教界からの突き上げを受け、個人的には容認してないと慌てて弁明した経緯のある中絶問題。マリーナ・シウヴァ氏からは説を曲げたと批判されたジウマ氏は、同問題のデリケートさとその影響の大きさを痛感した事だろう。
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 サンパウロ州エンブーで起きたミゲル君死亡事件で、捜査線上に上がってきた生徒の事情聴取はカウンセラーに依頼するようだ。9歳児の重荷を考えると遺族同様、心が痛む。