パラー=世界最大のカトリック巡礼=ベレン中心に陸、水路で巡る=1日に200万人以上が参列
ニッケイ新聞 2010年10月8日付け
今週末、北部パラー州のベレン市では世界で最大のカトリックの巡礼が催される。輿に乗せられ陸路や水路を移動する聖母マリア像が地域の住民らに祝福を与える。10日にベレン市内で予定されているメインイベントの儀式には、午前中だけで200万人以上の参列者が見込まれている。
この大規模な巡礼は、毎年10月の第2日曜日に行われるもの。1793年を起源に今年は218回目だ。12世紀にイスラエル北部ガリラヤ地方のナザレーにあった聖母像がポルトガルの町ナザレーまで巡礼した経緯から、同地で聖母像の巡礼が続けられてきたのが、ブラジルで始められる発端にもなっている。
この一大イベントには様々な儀式が伴う。8日夜から9日未明にナザレー大聖堂から隣町アナニンデウアの中央教会へと移された聖母像を先頭に、9日朝5時半からイコアラシ町へと向かう陸上での巡礼が始まる。パトカーや消防車、救急車などの公用車がその巡礼に随行する。
9日は、同町からベレンへと向かう川の航路での巡礼。約2時間半の道中には川岸に住む住民が小さなボートやカヌー、ヨットなどで後に続くという。再び市内に戻ってきた聖母像は、今度はバイクに伴われて巡礼。バイクがクラクションを鳴らして聖母像到着を知らせると、家の中にいる住民たちも外へと出てきては、祝福を求めて祈りを捧げる。この日の巡礼はセー大聖堂で終る。
翌10日は午前5時よりセー大聖堂でミサが行われた後、6時半からメインイベントの巡礼が始まる。聖母像がセー大聖堂からナザレー大聖堂まで約5キロメートルの距離を移動するもので、この儀式のためには、毎年200万人以上の人が町に溢れる。
信者らは信仰の象徴であるロウソクを手にし、子供たちは天使の格好をして参加するのが伝統的。約700キロの重さで400メートルもの長さの綱も、同イベントのシンボルとなっている。きれいな輿に据えられた聖母像が羽織るマントは、毎年匿名の寄付によって届く素材を用いて作られているそうだ。
関連の儀式は今月末まで連日にわたって続き、25日には別れの巡礼が予定されている。スケジュールの詳細は、サイト(http://www.ciriodenazare.com.br/)まで。