ニッケイ新聞 2010年10月16日付け
農務省が13日、9月までの1年間の農産物輸出は前年同期比9・8%増で過去最高の723億6千万ドルと発表した。
09/10農年の農産物輸出を牽引したのは砂糖と肉で、国際金融危機前の07/08農年実績を5億ドルも上回った。
産物別の輸出トップは大豆で、価格が高騰した前農年の183億ドルには至らないまでも、加工品込みで164億3千万ドルを輸出した。
価格に恵まれた牛肉は前農年の117億5千万ドルを上回る134億ドルで2位。3位の砂糖・アルコールも127億ドルで、前農年の90億ドルを上回った。
9月の月間輸出は前年同月比28・1%増の73億6300万ドルで、9月の新記録、月間でも史上2位の好成績だ。
トップは15億ドルの砂糖・アルコールで、砂糖の輸出量は過去最高。前年同月の輸出額は10億5千万ドルだった。
前農年13億5千万ドルを輸出した大豆は、加工品込み14億4千万ドルで2位。8・3%の価格低下のため、9・7%増量した豆そのものの輸出額は、0・7%増の8億2300万ドル。
牛肉輸出は、価格が16・7%上昇し0・7%減量でも輸出が2億7600万ドルから3億2千万ドルに増えた生肉を筆頭に、10億ドルから11億6千万ドルに増額。
鶏生肉も6%の価格上昇と19・5%の増量で26・7%増収。豚生肉も、8・5%増大した。