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社会政策の歪み現れる?=不学不労の青年層拡大

ニッケイ新聞 2010年10月19日付け

 1965~77年生まれはX世代、1980年以降生まれはY世代などの言葉に続き、今度は青年層の〃ないない族〃増大中と18日付フォーリャ紙が報じた。〃ないない族〃とは不就学、不就労の青年達の事だ。
 全国家庭サンプル調査(PNAD)によると、2009年の18~20歳の〃ないない族〃は、2001年の22・5%から24・14%に拡大。失業率は01年が9・3%、09年が8・4%だから、仕事の口がない訳ではない。
 〃ないない族〃増加について、専門家は、労働市場過熱による競争率上昇、社会福祉の恩恵を受ける人の増加、留年がなく実力もないまま学校を卒業する学生が増えたなどの要因を挙げている。
 雇用主は経験者を求めるため、若者にはチャンスが少ないと語る青年もいるが、実力のない者には門戸はさらに狭い。
 それに輪をかけるのは生活扶助などによる収入増で、収入を得るために働き、出席不足で除籍という悪循環に陥る青年もいる一方、社会福祉政策で家族収入が増えた事で働かなくなる例も相当数あるようだ。
 不就学、不就労は女子の方が多く、09年の男子青年の〃ないない族〃は17・2%だったのに比べ、女子は31%。家事手伝いなどで就労扱いされない数字も入っているが、プロ・ジョーヴェンと呼ばれる政府の奨学金制度応募者が目標に届かないなど、青年の就学、就労を促すにはまだまだ工夫が必要だ。
 16~18歳の〃ないない族〃は14%。16~24歳の場合は20・8%でラ米平均の21%に準ずるが、スペインや英国の15%より高い。

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