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ニッケイ新聞 2010年10月20日付け

 日系で初めてアマゾニア連邦農牧大(パラー州)の学長に就任した沼 沢末雄氏(二世)が、日本の外務省の「21世紀パートナーシップ促進招聘プログラム」により訪日することが決まった。滞在中の21日には東京外国語大学で「アマゾン森林の持続可能な開発」をテーマにアグロフォレストリー(森林農業)について講演する。森林農業発祥の地であるトメアスー移住地出身の沼沢氏が、父母の故郷日本を訪れ、自身が生まれた土地の農業について話す。アマゾン入植81年の歴史の厚みを感じさせる出来事だ。
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 レジストロの灯ろう流しが11月2日に行われる。主催者側から「1日にもあると勘違いされている方がいるようなので注意してほしい」との連 絡があった。盆踊りなどの関連イベントは1日にもあるが、肝心の灯ろう流しは2日のみ。先日は、地元ブラジル人女性が父親からの依頼で「先祖代々の供養をしてくれ」と灯ろう流しの申し込みに来たという。聞けば、父親はポルトガルに住んでいる同国人。「父は昔30年間、サンパウロ市に住んでいて生長の家の熱心な信者」とも言っていたとか。そのうち日本のデカセギからも灯ろう流しの依頼がくる?