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未回復のハイチにコレラ=キャンプ生活続く首都にも
ニッケイ新聞 2010年10月26日付け
1月12日に大型地震に襲われた爪痕も癒えぬハイチでコレラが流行して、24日までの5日間で253人が死亡。家を失った被災者向けキャンプ地が集中する首都のポルトーフランスでも患者が確認されたと25日付伯字紙が報じた。
ハイチ国内で入院加療中のコレラ患者は、24日現在3115人と報告されているが、内5人はポルトーフランスで確認された患者だ。
当局では、5人の内4人は流行が報告されているアルチボニテで感染したもので、首都での流行はまだ始まっていないとの認識を示しているが、非政府団体の国境なき医師団は、首都での患者は症状から判断されたもので、厳密な検査の結果確認されたものではないと警告している。
首都での感染を考える上での最大の懸念は、首都やその近辺に広がる地震被災者達向けのキャンプでの衛生管理。上下水設備が不十分なキャンプは1268カ所あり、今も130万人を超える人々が住んでいる。
コレラは、患者との接触や、菌に汚染された水や食料を摂取する事で感染。アルチボニテ川で水浴したり洗濯したりする人々など、上下水道設備がない所では拡大し易い上、感染後の菌は速やかに腸に達するため、体重が4時間で10%も減少した例も報告されているほど強烈な下痢や脱水症状を起こす。
脱水症状が進むと死亡するケースも多いため、国連では治療センターの設置を急いでいるが、隣国のドミニカでは、国境沿いの町で開かれている毎週月曜日の市での魚や水の販売を禁ずる意向を発表。25日にはハイチ国内で調理された食料品の輸入も中止された。