ニッケイ新聞 2010年10月28日付け
〃降れば土砂降り〃の言葉ではないが、南東伯では26日の雨で、大木が倒れて家が壊れる、道路には水が溢れるなどの被害が続出。洪水予防のための通報システム構築といっていたサンパウロ市では、システムが機能しない事も判明。年頭に水害が起きた地域では、転居先が決まらない(提供されない)まま、再び全てを失った人までいたとか。
◎
22日~11月4日開催のサンパウロ国際映画祭が半分終った。08年は岡本喜八氏、今年は黒沢明氏の回顧特集が組まれ、ベルリン国際映画祭で寺島しのぶが銀熊賞(最優秀女優賞)受賞の「キャタピラー」が27日付伯字紙で紹介されるなど、日本人にも無縁ではない。ポ語や外国語の映画に誘われて眠ってしまったという人も、日本映画なら大丈夫かも。映画祭とはいえ平日で14レアル、金~日曜日なら18レアルと通常の価格で見られる。
◎
今年のブラジルは穀物生産が順調で、収量は1億4700万トンとの予想。ところが、貯蔵施設は1億3500万トン分しかないため、どこにしまうかと頭を抱える人達も出ている。早く売り捌こうとすれば値切られるのは見え見えで、値上りを待つには倉庫がない。かつては国際価格が下落したコーヒー豆を焼き捨てて作付け制限した時代もあったが、今ならハイテクの仮設倉庫でも林立させて対応する?