ニッケイ新聞 2010年10月28日付け
数日間の出張帰り、ふと鈴蘭通りを見上げると、「帰ってきた」とほっとする。そんな心が、隙を生んだのかー。
ガルボン・ブエノ街の終わり、タマンダレー街近くから見る、赤と白のコントラストが描く逆のアーチがコラム子のお気に入りだ。
先日そのアーチを下り始めていた時、白人系、20歳前後の男2人に囲まれた。「逃げるな」と脅され、携帯電話と音楽機器を奪われた。自身初の強盗被害であった。
その2週間後には、同通りの中央付近で背後に気配を感じ、振り返ると、男に腕を鷲づかみにされ、ナイフを突きつけられた。逃げ切り、被害、怪我は無かったが足がすくんだ。
2件ともここ一カ月のことで、日も高い時間だった。「自分の街」と思える親近感湧く東洋人街。そのシンボルである通りでのことである。治 安の改善を願う。(秀)