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聖南西=春を喜ぶ和太鼓フェス=新曲『いのり』初披露=パラグアイからも参加

ニッケイ新聞 2010年10月29日付け

 聖南西文化体育連盟(山村敏明会長)は、10月10日、イビウーナ文協会館で「第5回聖南西春の和太鼓フェスチバル」を盛大に開催し、11チームが日頃の練習成果を披露した。

 開会式には、島田オルランド・ブラジル太鼓連盟会長、高野信喜イビウーナ文協会長、大石隆・聖南西和太鼓部長が挨拶を行った。
 11チーム(カッポン・ボニート、コロニア・ピニャール、イビウーナ、ピラール・ド・スール、ピエダーデ、オザスコ、レジストロ、サンミゲル・アルカンジョ、イタペチニンガ、ソロカバ、ヴァルゼン・グランデ)が午前と午後、各チーム2回にわたって熱演。
 その後は、聖南西太鼓グループの各リーダー達による「ブラジル太鼓オーケストラ」が「いのり」を披露。日本の太鼓集団「天邪鬼」の渡辺洋一氏が作曲し、今年1月に来伯した際に指導したもので、両親への思いを歌う「祈り」と、「大地の響」という太鼓のパートで成り立つ。太鼓の曲としては珍しく、指揮に合わせて演奏された。
 今年から聖南西地区では、結束を深め、互いに高め合うことを目標に、各チームのリーダー達を中心とした合同練習を月に1回開催しており、その成果が発揮されたものとなった。
 続き、パラグアイの和太鼓グループ「鼓太郎」が日本の伝統曲を披露し約500人の観衆から万雷の拍手を浴びた。
 オザスコ轟太鼓の宮崎真子さんは「ブラジルの太鼓は、ほとんどが創作太鼓と呼ばれるもの。鼓太郎の演奏する伝統的な音楽は見慣れない、聞き慣れないものばかりで、とても良い経験になった」と刺激を受けたよう。
 その後は閉会式、記念撮影を行いフェスタは幕を閉じた。