ニッケイ新聞 2010年11月2日付け
大統領選と併行して10月31日に行われた連邦直轄区(DF)と8州の知事選の決選投票結果も出揃い、与党側知事16人、野党側知事11人で今後4年間の州政が執り行われるになったと1日付伯字紙が報じた。
決選投票の結果、DFは労働者党(PT)のアギネロ・ケイロス氏、ロンドニア州は民主運動党(PMDB)のコンフシオ・モウラ氏が当選。パライバ州のリカルド・コウチーニョ氏、ピアウイ州のウィルソン・マルチンス氏、アマパー州のカミーロ・カピベリベ氏も与党の社会党(PSB)所属知事で、与党側知事は、DFと15州の16人となった。
一方、決選投票で当選した野党側知事のアラゴアス州テオトニオ・ヴィレラ氏、ゴイアス州マルコニ・ペリロ氏、ロライマ州アンシエッタ・ジュニオール氏、パラー州シモン・ジャテネ氏は皆、民主社会党(PSDB)所属で、野党側知事はPSDB8人、民主党(DEM)2人とPMDB1人の計11人となった。
大統領選と知事選では各党の連帯関係が異なる部分もあるが、野党側知事が統治する州は、センタカタリーナ州からDFを取り囲むように北に伸び、与党側知事が統治する地域を二分。この帯部分には全国の有権者1億3580万4433人の49・14%が在住。リオ・グランデ・ド・ノルテとアラゴアス両州もあわせると52・3%にあたる7102万3787人が住んでいる。
大統領選は与党のジウマ氏が勝ち、知事選と上議選では野党勝利のミナス州など、知事選と大統領選の結果は必ずしも一致しない。2011年からは、有効票の56%を得たジウマ氏を支える国会や知事数は与党有利でも、有権者の半数以上は野党知事統治州所属という地勢図が描かれた。