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東西南北

ニッケイ新聞 2010年11月2日付け

 10月31日の決選投票で当選が決まった労働者党(PT)のジウマ・ロウセフ氏は、同日夜10時過ぎに支援者らを前に演説し、2014年までに極貧者をゼロにするとの目標を改めて宣言。同氏に近い人物の言葉によると、何事も手早く済ませないと気がすまないジウマ氏は、会議などにも自分なりの結論を持って出席するタイプ。これからは反対派も含めた意見にも耳を傾ける必要が増すが、思うように事が進まないといらだつ性格はこのところ少しずつ改善されてきているとか。一方、選挙に破れた民主社会党(PSDB)のジョゼ・セーラ氏は、ジウマ氏に少し遅れる10時40分頃、支援者達に挨拶。本当の戦いは始まったばかりとの言葉に拍手が挙がり、最後の挨拶も「アデウス」ではなく「アテ・ロゴ」。2014年の選挙は、ジウマ氏対アエシオ・ネーヴェス、マリーナ・シウヴァの両氏となるとの予想も出ている…。
     ◎
 ラ米11人目の女性大統領となったジウマ氏には、アルゼンチンのクリスティーナ・キルチネル大統領らからも祝福の電話。ラ米では1974年のマリア・エステラ・マルチネス・デ・ペロン氏のアルゼンチン大統領就任以来続く女性大統領の歴史だが、女性大統領をポ語でどう呼ぶかは統一されておらず、「ア・プレジデンテ」と「プレジデンタ」が混在。新聞は「ア」が主流の様だが。