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消費の活性化も一要因か=サンパウロ州でゴミからのガス増加
ニッケイ新聞 2010年11月10日付け
7日付エスタード紙によると、サンパウロ州では、1990年~2008年の18年で、ゴミから発生する温室効果ガスが580万トンから920万トンに58%増加した。
ゴミから発生する温室効果ガスの代表はメタンガスだが、これらのガスの大半(55・7%)はゴミ捨て場に堆積したゴミから発生。工場廃棄物から生じるガスは17・5%、生活ゴミからは26・4%という。
環境浄化技術公社(Cetesb)によると、人口一人当たりのガス排出量も、消費の活性化に伴って205キロから234キロに増加。消費加熱に伴ってゴミ排出量が増え、温室効果ガス排出量増加に繋がるという。
また、青空式のゴミ捨て場が減少した事もガスの発生を助長。サンパウロ州内のリッションと呼ばれるゴミ捨て場が143カ所から3カ所に減少した事でバクテリアが生ゴミを分解する場所が減少し、温室効果ガスの発生が増えているという。
一方、サンパウロ市北部のバンデイランテス、同東部のサンジョアンの2ゴミ処理場で2006年から始められたのが、ゴミから発生するメタンガスを集めてエネルギーに転化するプロジェクト。カーボンクレジットに相当するこの事業には、ドイツの銀行が5850万レアルで参入した。
サンパウロ州全体のゴミから発生する温室効果ガスの31%を占めるサンパウロ市では、このような事業を更に促進する必要も論じられる一方、2002年に制定された商店などからのゴミの排出量規制も強化する意向。6日付フォーリャ紙によれば、市が契約した業者が回収するゴミが200リットル/日を超える企業は営業停止との方針に、自己処理経費の消費者転化を考え始めた企業もあるようだ。