ニッケイ新聞 2010年11月11日付け
10日、サンパウロ市議会はスーパーマーケットなどでのビニール袋配布を禁止する条例の採決に向け投票を行う。条例が承認されれば、大型店舗では半年後より実施されることになる。10日付エスタード紙が報じた。
スーパーマーケットのポン・デ・スーカルは、こういった動きに対し「消費者への配慮を踏まえながらも、条例に従い街の環境保全に努めていく」と発表。ビニール袋利用の減少を促すため、紙袋やダンボール箱の提供も視野に入れている。
同条例が採決される場合、実施への準備期間はショッピングや20店舗以上を有するチェーン店では6カ月、10~19店舗のチェーン店では1年、10店舗以下のチェーン店では2年、市場などでは4年と計画される。
サンパウロ州ビリグイ市でもビニール袋の禁止が来年1月から施行されるが、とうもろこしからできるバイオマス材料製ビニール袋や早く分解されるよう化学物質を使用したビニール袋の利用は可。サンパウロ市では、一般のビニール袋に比べ環境に優しい種類のビニール袋も無料配布禁止の対象とされ、袋上に環境に優しいと謳う文句を記すことも禁じられる。
ジュンジアイー市は、条例はないものの、スーパーマーケット業界との合意によりビニール袋の無料配布を廃止。希望する利用者にはビニール袋を一枚19センターボで販売。これにより、1カ月あたり2千万枚のビニール袋の消費減少につながったという。