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チリリッカ読書きできる?=裁判所が能力判定試験を実施

ニッケイ新聞 2010年11月13日付け

 連邦下議選挙で最多票を獲得して当選したものの、文盲疑惑で騒がれているチリリッカの読書き能力判定試験が、11日にサンパウロ市の選挙裁判所(TRE)で行われた。TRE所長のワルテル・デ・アルメイダ・ギリェルメ判事によれば、チリリッカは読書きできると判断されたようだ。12日伯字紙が報じた。
 試験は、同裁判所のアロイジオ・セルジオ・レゼンデ・シルベイラ判事の面前で3部に分けて行われた。1部では選挙法一節の書き取りテスト、2部はジョルナル・ダ・タルデ紙の11日付記事の読み上げ、3部では2部で読み上げた記事の内容を説明した。裁判所側は、書き取りテストの正答率は3割と見なした。ポルトガル語発音標記も一部用いていたという。
 読書き能力の有無に関する最終結論は、今後のアロイジオ判事の判断に委ねられる。読書き能力が認められた場合、来月17日に議席を確約する証明書が授与される。
 しかし、同件を扱うマウリシオ・ロペス検事の見解では、書き取りテストの出来は3割以下。夫人が手伝って書いた書類の選挙裁提出で、自筆を義務付けた選挙法に違反しているともいう。